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「……御園、それはここで言うべきじゃ……」
困った顔をした辻さん、だ。
それとなく、内藤さんの向こうに座る御園さんを諌めてくれる。
けれど、彼女はそれにめげることなく、隣の内藤さんの袖をきゅっと掴んだ。
「でも！ 長瀬さん、打ち合わせにも一緒にいらっしゃっていました……！ だから私、てっきり長瀬さんと一緒にお仕事ができると期待してしまったんです……！」
その切実な声に、辻さんの言葉は行き場をなくした。
しん、となってしまった会議室に気付いた御園さんが、慌てて両手を振る。
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