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これで今日の打ち合わせは終わり、だ。
私とユリナちゃんは、帰り支度をして、そっとドアを開いた。
「羽村さん」
「はい？」
振り返った先、内藤さんは手に持ったデザインをひらりと揺らして、笑ってくれた。
「僕は、羽村さんのデザイン、好きだよ。自信を持ってクライアントに出せるものを上げてくれて、本当にありがとう」
「……こちらこそ、ありがとうございます。本当に、嬉しいです」
不意にかけられた優しい言葉に、ぐっときてしまった。
私が御園さんの意見に傷ついたことを、察してくれているからこその言葉だろう。
私は深く、深く、頭を下げた。
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