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「……ありがとうございます。でも、大丈夫です。仕事なんですから、滅多なことにはならないと思いますし。いざとなったら戦いますよ、私は」
「はは、頼もしいな」
「じゃ、失礼します」
席に戻った私は、隣の長瀬に声をかける。
「長瀬、ちょっといい?」
「ん?」
「こないだの案件、手伝ってほしいんだけど」
「ん、オッケー。十五分後でもいいか? このデータ、仕上げたいんだよな」
「了解。また声かけて」
御園さんからさっそく、メールが届いていた。
もちろん、送信先にはすでに長瀬の名前が並んでいる。
……まあ、これは案件が発生したときからずっとなんだけど。
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