想い

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「シュン様。早く来てください。」 シュン「まだ、回るの?」 「当然ですわ。次はシュン様のお洋服ですわね。」 シュン「僕はこれでいい。」 「駄目ですわ!護衛たるもの身だしなみに気をつけて下さい!」 シュン「あぅぅ。」 何故、こんな状況になっているかと言うとんのい1時間前。玉座で国王シグザールのもう1つの依頼、王女リン・バジェットの護衛だったのだが、当の本人は自分の立場を全く理解しておらず勝手に城を脱け出し、シュンを振り回す始末だ。 リン「シュン様。こんなお洋服はどうですか?」 シュン「何で燕尾服?」 リン「お気に召ませんか?でしたらこの猫ちゃんのお洋服は・・・。」 シュン「ん。僕はこれがいいかな。」 シュンが選んだのは真っ赤なコートだ。背中に黒い剣の模様が刻印されている。 リン「まぁ。格好いいですわ。よくお似合いです。」 シュン「ん。ありがと。」 いつの間にかシュンはリンのペースに飲まれていた。が何かと幸せそうなのでよしとしよう。
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