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金属かぶつかる音が鳴る。シュンは振り向き、目を凝らした。
シュン「ん。城の騎士団の参上みたい。」
リン「そうですか。まだ外にいたいです。」
シュン「じゃあ。逃げる?
リン「宜しいので?」
シュン「ご命令とあらば。」
リン「まぁ。では御願い致します。」
シュンはリンを抱き上げ、屋根の上を跳ねる。下から声が聞こえるが無視をして逃げ去る。
リン「シュン様。身軽なのですね。それに力持ちですわ。私よりもお小さいのに。」
シュン「鍛えてあるから。」
リン「何処まで行くのですか?」
シュン「そうだね。後ろから追っかけてきてるあの人を撒くまでかな?」
リン「あのひと?」
リンが後ろを見ると確かに青い鎧を来た。金髪ショートの騎士が追いかけてきていた。
リン「リョウ。」
シュン「騎士団長?」
リン「はい。それも最年少の騎士団長です。頑張り屋な男の子で先代も大変気に入ってらっしゃったそうですわ。」
シュン「へー。強いんだ。じゃ、戦ってみようかな。」
シュンの口角がつり上がる。戦闘好きの性格に思いっきり触れたようだ。
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