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拓けた場所に降り、リナを降ろしてからリョウを待つ。暫くしてリョウが追いついた。
リョウ「困ります。幻帝殿。それに姫様。」
シュン「リョウ・・・でいいのかな?」
リョウ「幻帝殿に名前を知ってもらえて光栄です。僕はリョウ・グレイです。」
シュン「そ。リョウ僕と戦ってくれないかな?」
リョウ「は?」
シュン「君の実力を知りたい。弱い奴と一緒に城に帰す訳にはいかないから。」
リョウ「成る程。いいですよ。僕も手合わせを御願いしようと思ってましたし。」
シュン「決まり。僕が勝ったらもう少しだけリンを外にいさせてもいいよね?」
リョウ「了解です。」
シュン「(今日は・・・。)
『天焔』。」
シュンの手に赤い刀身の剣が現れる。アルグレットとの戦闘のせいか刃が少しだけ欠けていた。
リョウ「それが幻帝殿の剣。なら僕も
『闇光ーあんこうー』」
リョウの下げていた鞘に柄が現れた。それを左手で引き抜く。するとそこには上半分が黒い光、下半分が白い光で出来ひ光剣が圧倒的な存在感を放っていた。
リョウ「更に『クロス』」
右手に青い十字架が刻まれた白い盾が装着される。鎧と相まって正に騎士と言える風貌だ。
シュン「ん。1本じゃきついかな。
『紅血雨ーべにちさめー』」
紅い剣が出現する。2本の赤と紅の剣を構える。
風が西部劇の様に吹いた。
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