奴隷の獣人

2/10
前へ
/179ページ
次へ
バジェット王国ー学園都市ナルカミがある、王国でつまりは今、シュンが住んでいる国だ。その玉座で2つの影が話し合っている。片方は宝飾を散りばめた服を着ており、国王と言うオーラが出ている。もう片方はやけに小さく幼い子供の様な身長で灰色のフードを被っているため顔は見えない。 「では、頼んだ。」 「ん。了解。報酬は?」 「・・・。」 「ま、後でもうひとつの依頼も受けるよ。」 「?!。君には敵わないな。幻帝よ。」 「クスっ。」 王は少し溜め息を吐き、厳つい顔で少年?を見つめる。少年は魔方陣を展開し何処かに転移した。王はそれを確認すると肩の力を抜き椅子にもたれ掛かる。 「私もまだまだ・・・と言うわけか。」 この王が悩んでいるのはどの国にもある闇の部分についてだ。バジェット王国は代々彼、シグザール・バジェット12世の一族が務めているが何分大きな国だ。悪事を働く人間も出てくる。その一つ奴隷売買が行われていると彼の耳に入ったのはつい最近の話だ。国民を疑いたくはないが念のためと今日、帝達に調査を依頼したのだ。 シグザール「・・・。間違いであればいいが。」
/179ページ

最初のコメントを投稿しよう!

32人が本棚に入れています
本棚に追加