32人が本棚に入れています
本棚に追加
暗がりで体育座りでシュンを見つめる瞳は猫の様だ。
「あんた。おいらたちを助けに来たって言ったっすか?」
姿は見えないが高い声から推測すると少女だとシュンは思った。
シュン「そうだけど?」
「無理っすよ。そう言って何回か人が来たけどそこの牢屋に放り込まれてるっす。」
シュンが少女の指差す方を見ると見覚えのあるフード達がかなり落ち込んで牢屋にいた。
シュン「何やってんの?」
風「あ、幻帝ぃ~。」
炎「ヘマしちまった。」
水「雷帝が見事に罠に引っ掛かってね。」
雷「・・・すまない。」
闇「まぁまぁ、仕方無いよ。」
光「私を道連れにした人の台詞ですかね?」
オトヤ「光帝・・・オーラが黒いから。」
シュン「オトヤまで・・・。」
オトヤ「病み上がりで来るべきじゃなかったかな?」
から笑いが虚しく響く。風帝至っては甘えるようにシュンにすがっている。
シュン「ん。もう暫く待ってて。なんかただの奴隷市場じゃなさそうなんだよね。」
オトヤ「わかったよ。君の勘は当たるしね。」
風「幻帝ぃ~。」
シュン「ん。我慢できる?」
風「するぅ~。」
シュン「ん。いいこ。」
シュンが頭を撫でると風帝は気持ち良さそうに目を細めた。
最初のコメントを投稿しよう!