第1話

3/6
前へ
/6ページ
次へ
いよいよだね。ああ、僕もドキドキしてきた。 いざ、本番となったら緊張してしまうだろうから、今のうちにここで見させてもらうよ。 とてもきれいだ。バラの妖精のようだ。背中に透き通った羽がみえるみたいだ。 え?柄にもないって? ひどいな。これでも物書きの端くれなんだ。僕にもこのぐらい言わせてくれよ。 覚えていないだろうけれど、君に初めて会えた日は今日のようにバラがいっぱいに咲いていたんだ。 風が吹くたびに花びらが舞って花曇りの空をピンク色に染めるかのようだった。
/6ページ

最初のコメントを投稿しよう!

31人が本棚に入れています
本棚に追加