餃子頭の茶屋

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餃子頭の茶屋

古ぼけたトタンに囲まれながら今にも崩れ落ちそうな歪んだ家。天窓の破れ目から雀が中に入り込む。 慌てて案山子は、雀の後を追いかける。 軒下から屋根を見上げるが案山子の目には届かない。 家の周りを何度もぐるぐると回る。 ようやく、見つけたのはWelcomeと掛かれたボードの張り付いた扉。外れかけた扉板を腕先でコツコツと叩いた。 「おかえりなさいませ。ご主人さま。」 軽やかな掛け声とともに、キィと軋みながら扉板は、ずれて行く。 ミノムシや蜘蛛達が軒下で扉の動く音に合わせてゆらゆらと揺れている。 image=478460080.jpg
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