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遠巻きに見ていると彼女の後ろにゆっくり近づく人がいた
「柊さん!」
ふらつきながら歩く彼女に駆け寄り支えるがそれをむしして彼女の所に向かう
真っ白な顔で震えながら彼女に向かっていく
「何でいんのよ…あんた…」
彼女は柊さんを見て畏怖していた
「あなたに…返すものがあって…」
血の気の失せたカサカサの唇で細く言うと袖口から小さいナイフを出すと、この間まで腰まであった長かった髪を肩に乗せ、後ろ手に肩甲骨の辺りを刺した
決して痛いとか声を上げる事もせずにその傷に指を入れた
歯を食いしばって何かを引き抜いた
それを彼女に渡した
「あなたの爪よ」
そういって次は左肩を刺し、傷に指を入れまた何か引き抜いた
「あなたの牙よ」
「…何なのよ、あんた…」
「よく知ってるでしょ?あなたたちのボスの女よ…それから、忘れてるようだけど、私は人間代表、だから言う事がある…何度やられても、私は変わらない、決して負ける気はないし、一人殺されたら二人にして返す…忘れないで、今度はあなたにも容赦しないわよ」
そう言って倒れそうになった柊さんを支えるとそこに窓を破って大きな狼が入ってきた
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