歓迎

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結局さっきの騒動でちょっとパニックになった私はカラオケには行かず校内を散策していた ふと音楽準備室の前を通ると女のすすり泣く声がして、そっと覗いた 少しだけ開けて覗くとさっきの狼がこっちを見て威嚇してきた 思わず後ずさりコケる と思ったが後ろに男がいて支えられた 「ごごごごごごごごめんなさい」 「…落ち着いたら?」 あの日私に頭を下げていた男と私の間を通って行った人だった 「でっでも」 私が落ち着く前に彼は中に入って行ってしまった 「ちょ…」 「…あんたも入る?歓迎はされないだろうけど」 そう言って少し振り返った彼の奥に柊さんが見えた 何度も頷いて私はこっち側に足を踏み入れた
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