人と狼

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ソファに横たわった柊さんに近づいていくと狼が間に割って入った 「京…大丈夫」 柊さんが狼に手を伸ばし、狼は腕の下に入る 「下が凄い騒ぎですけど…」 「優斗…ごめん」 「…別に、こいつはどうする?」 「…巻き込んでごめんなさい…あなたは普通の人間なのに…」 「あの…人間人間言いますけど…」 そこまで言うと柊さんが体を起こし狼はそれを支えた 「校則は読んだ?」 「ええ、まぁ」 「香水や化粧品がだめなのは普通だけど、罰則が重いのは狼達が匂いに敏感だから…それだけじゃないけど…彼らの為の校則はいくつもあって…大変よ…」 「あの…何で狼が出てくるの」 「この学校には…人間と人狼がいるから…優斗、水」 唇がカサカサで話しにくそうだ 「人狼って…狼男ってこと?」 すぐ近くにあった冷蔵庫から出してきたペットボトルの水を受け取り一口飲んでから少し考えながら首を横に振った 「…女もいるの、男だけじゃない」
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