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昨日一日歩き回って覚えたところをゆっくり歩いていた
途中、名前も聞いたことのないようなコンビニに寄る
家に向かって歩いているとふと月が綺麗な事に気づく
素敵な夜だ
そう思っているとどこからか犬の遠吠えが聞こえた
振り返るともう一度聞こえた
視線を巡らせ川の向こうを見た
月の明かりを受け綺麗な毛並みを輝かせるでかい狼がそこにいた
体長170センチはありそうな狼だった
その狼は私に向かってもう一度吼えるとどこかへ行ってしまった
家に帰ると由香にメールをした
[狼がいた!]
いつも通り返事は早い
[狼って…見間違いでしょ?明日登校なんだから早く寝なさい]
そんな事をいわれても眠れない
目を閉じるとすぐそこに狼の影が鮮明によみがえった
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