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登校初日
結局あまり眠れなかった
早めに家を出てあくびをしながら学校へ
校門の前で立ち止まっているとうしろから誰かに押された
「邪魔だ!」
そういわれて男に押しのけられた
「ちょ…」
体制を崩しかけたのを持ち直し、そいつの顔を見た
…かなりのイケメンだった
彼女というポジションの女が16人はいそうだ
「お前、今何した」
彼の後ろから声からして綺麗な女性の声がした
「姉さん…こいつが邪魔だったから…」
イケメンが若干ビビりながら答えた
足音が近づきその声の主が現れた
綺麗なロングの黒髪の女性だった
見るからに同じ三年だが、落ち着いた感じが年上に思わせた
「ごめんなさい、あなた、転校生?よろしくね、私柊零華」
感じのいいかわいげのありそうな人だった
ただ、彼女の後ろを見ると何人も男がいた
このイケメンもそのうちの一人なのだろう
「謝れ」
零華さんはイケメンにひどく冷たく言った
断りもせずにイケメンは私に頭を下げた
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