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「ねえ。これ以上のこと・・・してもいい?」
「・・・・・・・・・」
何だろう。
今までとはまるで違う、類の雰囲気。
ランドセルを背負ったお子様にしか見えなかったはずの年下男子から醸し出される、この腰の砕けそうな色気は何だろう。
つやつやとした肌、ふわふわの茶色のパーマヘア。
目の前にいるのは紛れもなく類なのに、その声音までもが違って聞こえるのは何故だろう。
「わ、私、帰る」
「帰らせない」
ぎゅっと、絡められた指先に力が込められる。
「とりあえず、ゆっくり話そうね」
「・・・・・・・」
ニコリ、と微笑んだ類は・・・
・・・まるで、赤ずきんちゃんを騙すためにおばあさんのフリをした・・・狼。
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