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あんたは蟹さ
英雄たちの足下で
主役になんてなれないまま
踏まれて潰されるだけのね
地で見てる奴らが あんたを指して笑うだろうよ
「あいつは天に上げられた でもあの蟹は何もしちゃいない ただ踏み潰されて可哀想な奴だって 神様に同情されたのさ」
あんたのでっかいハサミは何のためだい?
運命の鎖なんて引きちぎって 振り上げて見せてこそ、生きている甲斐ってのがあろうと言うものさ
傷だらけでもいい 泡を吹いてでも自分のために怒るんだよ
明日が来ないなら 今日を生きりゃいい 昨日が地獄なら 生きている日は天国だ
殺しあってる『英雄たち』が、ただそれだけでもてはやされる
見ているのにも飽き飽きしたろ?
思い出せ、自分の名を
忘れちゃいないんだろ? あんたもかつては 英雄の敵に数えられてたって事を
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