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「幻…?」
「そうだよ。…幻。だって、目の前の女に何の感情もねえんだから」
「…そう」
「何度か重ねたよ。自分のものにしたかった女性を」
直人くんの視線が私の動きを止める。
絡み合った視線は瞬きさえも許されないように感じた。
「その女(ヒト)が…俺の下でどうなるのか…それを想像しながらカラダを揺らしてた」
彼の視線に顔が熱くなり、全身には鳥肌が這(ハ)っていく。
「奈々ちゃん…感情のあるソレがどんなものなのか…俺に教えてよ」
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