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王国は百年の間に軍備を縮小し、今までの戦いの傷を癒すかのように安穏とした時を送った。
だが、それに対し、帝国は秘密裏に様々な兵器の開発を行った。
次なる戦いに備えて。
しかし、それも仕方のない事なのだろう。
帝国の人間にとって争いとは国の教えであり、何より力と争いの女神アエーシェスの教えなのだから。
そして、運命の日。
帝国は和平条約を破って王国へ宣戦布告をし、百年開発し続けた兵器を用いて王国へと攻め入った。
百年という時間は二つの国に決定的な力の差を生んだ。
かつて同等の戦いを演じた王国は見る影もなく、圧倒的な帝国の軍事力の前に連敗。
戦火はあっという間に王国全土に広がっていった。
そして、わずか一ヶ月。
長い歴史と多大な領土を誇った王国は、帝国の前に脆くも崩れ去ったのだった。
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