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「では、そろそろお開きに……」司会者の声が響く。
やっと終わった。眠くて倒れそうだ。
ほんのちょっとのアルコールでこれでは、先が思いやられる?
意識が途切れそうなのを必死に堪えながら
万歳三唱をした。
バンザーイ……バンザーイ……バンザーイ……
いったい何がめでたいんだ~!
あたしは、完璧に酔っていた……
決起大会も無事終わり、あたしは誰にも二次会に誘われないよう、化粧室で時間をつぶした。
しばらくすると、みんなが二次会に向かったのか?ロビーが静かになった。
そろそろ帰るとしますか。
そっと化粧室から出ると千鳥足で出口へ向かう。
すると、ふわっと腕を捕まれた。
「えっ…?」
「大丈夫か?」
「うそっ!?松本部長。二次会に行ったんじゃあ?」
「送ってやるから」
「えっ!?いいです。そばに来ないでください!松本部長の取り巻きにやられちゃいますから」
「なっ……そう言うことか。じゃあそれはゆっくりコーヒーでも飲みながら話そう」
「いやっ、だからそうじゃなくて!」
しかし、すでに酔いが回った体では抵抗できず、ただ引きずられるようにタクシーに乗せられた。
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