◇◇ 第7章 恋から愛へ…… ◇◇

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ふたりで並んで部屋へ向かう。 エレベーターを降りると、さっきまでの喧騒が嘘のように静まり返っていた。 ドアの前まで来て、宮前さんが抱きつくシーンが甦える。 無意識に目を逸らした。 玄関に入ると、宮前さんもこの部屋に入ったのだろうかと気になった。 「宮前を部屋に入れたことはない。もちろん玄関にも。さっきは、偶然住民と入れたのか?ここで先に待ち伏せしていたんだ」 「あたしは、別に……」 「気になっただろ?でも、信じてくれ。俺は、この部屋に他の女を入れたことは一度もない」 真っ直ぐな瞳……嘘をついてはいない。 ただ、あたしだけを見て、あたしだけに見せる素直な心。 そんな松本部長を、愛しく思った。 「……信じます」 あたしは、自分からそっと松本部長の頬にキスをした。
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