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「シャワー浴びようか?」
「か、和也さんからお先にどうぞ」
まだ、下の名前を呼ぶことに慣れない。
「璃子、一緒に入るか?」
真っ赤になるあたしを、いたずらっ子みたいに笑ってる。
「いいえ。一緒は、無理ですので。お先にどうぞ」
和也さんの後で、お風呂をいただいて、ベランダで夜風にあたる。
今夜は、宮前さんの事もあり、お互いに求めあう気分にはならなかった。
ただ、そばに居れるだけで……それだけでよかった。
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