2598人が本棚に入れています
本棚に追加
/36ページ
翌朝。
和也さんの携帯のマナーモードの音で目覚めた。
ブーン……ブーン……
スッと起き上がる姿。寝起きの良さも素晴らしかった。
「はいっ、松本です」
「はいっ、わかりました。すぐに向かいます」
誰からだろう?
電話を切ると、和也さんはベッドのあたしを振り返った。
「璃子、すまない。今日仕事になった。パーティーの準備に手こずってるようだ。今夜は、会社に泊まりになるかもしれないな。どうする?ここにいてもいいぞ」
「和也さんがいないなら、あたしも帰ります」
「そっか。せっかくの休みにすまない」
そう言いながら、あたしをそっと抱き寄せた。
最初のコメントを投稿しよう!