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支度を済ませ、和也さんとあたしは、玄関へ。
靴を履いてドアノブに手をかけたら、また抱き寄せられた。
抱きしめながら、耳元で囁く。
「寝顔……かわいかったよ」
真っ赤になるあたしを見ながら、そっと優しくキスを落とした。
チュッ……クチュ……
そのままギュッと抱きしめる。
あたしもたまらず和也さんの首に初めて手を回した。
唇が離れる。
「璃子……俺、仕事行けなくなる」
「ごっごめんなさい」
クスッとふたりで笑いあう。
「璃子、また明後日」
「はいっ」
見つめあいもう一度キスをして、玄関を出た。
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