◇◇ 第5章 ふたりの朝 ◇◇

4/8

2598人が本棚に入れています
本棚に追加
/36ページ
うわぁ~よく眠ったぁ~! 1週間分取り戻すくらい爆睡出来た~! 気持ちよく体を伸ばす。 あれっコーヒーのいい薫り…… ふと我にかえり目を開ける。 見覚えのない天井……気持ちのよいベッド。 ここ、どこよ? とりあえず現状を把握するため辺りを見渡す。 白と黒を基調としたシックな大人の雰囲気漂う大変整ったベッドルーム。 ここまでどうやって来た? 記憶をたどるが……決起大会途中辺りからかなり薄れている。 誰と…… 一応安全を確認してベッドを出る。洋服も昨夜のワンピースのまま。 ベッドを整え、部屋のドアに手をかけた。 カチャ…… 扉を開くと、ますますコーヒーのいい薫りに包まれた。 整然としたリビング。 ベランダから風がフワリと入り……あたしの髪が風にそよいだ。 気持ちいい…… ベランダで、部屋の主人であろう男性がコーヒーを飲んでいた。 あまりの穏やかな表情に、目も心も奪われた。 「ステキ……」
/36ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2598人が本棚に入れています
本棚に追加