◇◇ 第9章 プロポーズ? ◇◇

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すっかり着替えて、更科さんが用意してくれていたランチを頬張る。 「あたし、知らなかったんですけど」 本当は、スタッフのみなさんに「おめでとう」って声をかけられて、めちゃめちゃうれしくて、頬を赤らめてるくせに ちょっと拗ね気味で言う。 「俺も、全然知らなかったよ」 平然と和也さんが言う。 「うそっ!?どこから知ってたんですか撮影してるって」 「だから、知らないって。だって璃子がドレス着たのも偶然だろ?」 「えっ?」 確かに……そう言われれば。 そこへ、ニヤニヤしながら更科さんがやって来た。 「璃子ちゃん本当に想定外だったんだよ」 「本当ですか?」 「璃子ちゃんがたまたまウェディングドレスを着る事になって、じゃあせっかくなら和也も正装したらってなって。そしたら、偶然和也が指輪出しちゃうから……絶好の撮影チャンスでしょ」 更科さんがウインクしながらあたしを見る。
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