◇◇ 第8章 バレる ◇◇

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渡様を無事にお見送りすると、社長が 「桜井君お疲れだったな…また頼んだぞ」 と、肩をポンッと叩いて声をかけて微笑んだ。 「ありがとうございます」 あたしは、頭を下げた。 そして社長は、小声で、 「松本君の労も優しく労ってくれよ」と、言った。 えっ、なんで!?と、驚くあたしをよそに、社長は、 「年の功だよ。ふたりを見てればわかる」 と、言い残し、ニヤリと笑って立ち去った。
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