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「君は、呑めるかのぉ？」
「申し訳ありません呑めないのですが、美味しいお酒はお酌させていただきます」
「では、いただこうかな」
「はいっ。どうぞ」
お猪口に注いだお酒をひと口で飲み干す。
そして、静かにあたしを見つめこう言った。
「桜井君、恥をかかせてしまったのぉ～」
「いいえっ。大丈夫です」
「しかし、その大切な男を見てみたかったのぉ～。さぞやいい男なんじゃろ」
あたしは、にこやかに微笑んだ。
そこに、居ます。なんちゃって。
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