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「ところで、桜井君の上司は誰かのぉ~?」
「松本になります」
社長が紹介する。
「あぁ~松本君かぁ~」
呼ばれた松本部長が挨拶に来る。
「渡様、いらっしゃいませ」
松本部長は、そっとあたしの後ろに立ち、肩にそっと手を置いた。
渡のオジサマは、あたしと松本部長を見て、吹き出した。
「なんじゃ、そういうことか。そりゃ松本君じゃあ孫も敵わんのぉ~。松本君、桜井君をしっかり頼んだぞ」
「はいっ。畏まりました」
そして渡様は、松本部長にお酌をしてお酒を飲ませながら耳元で小声で呟いた。
「松本、お前を持ってしても手が出せんか?」
「はい。大切にしております」
「そうか。大事にのぉ~」
「ありがとうございます」
2人はニヤリと笑いながら、何やらコソコソ話していた。
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