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部活に区切りがつき、
私の生活は受験一色に変わった。
部活のない毎日は何かが欠け落ちたように静かだった。
帰りがけに視界に入るグラウンドを駆けまわる色とりどりのジャージがもう懐かしかった。
秋になると推薦入試の受付が始まった。
そして受験、
合格発表。
私も由奈も無事に合格した。
そして、私は高校を卒業した。
由奈以外の仲のいい友達もサッカー部のみんなも散り散りになって行った。
優しく色付いた春は
旅立ちの季節。
別れの季節。
桜が満開なのに儚く思えるのは
こういう理由からだろうか。
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