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藤沢 哲。
いつも教室にずかずかと遠慮なく入って来て、
勢いよく私の名前を呼ぶ彼そのままの文字たちが私の記憶をくすぐった。
哲くんとは健吾くんと同じ年月だけ連絡も取っていないし、会ってもいない。
どんな偶然か、
クリスマスの奇跡か、
哲くんとも繋がった。
健吾くんとのやり取りの後、気分が良かった私は、
ほとんどそのままのテンションで哲くんにメッセージを作成して返事を返した。
何度かの間を置かないやり取りで、イヴが私の誕生日であることを思い出し、懐かしみながら私の名前を検索したら、偶然にも私の書き込みを見つけたということだった。
苗字が変わってなくて良かったと、
皮肉交じりに私が独身であることを強調していた。
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