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その夜、
玄関から這うようにしてリビングに入ると、
重い身体でほうじ茶を淹れ、それで少し身体を温めるだけでお風呂にも入らずそのままベッドにもぐり込んだ。
眠れないだろうと思っていたが、
帰って来て安心したからかいつの間にか眠ってしまっていた。
スマホはバッグに仕舞ったままだった。
翌朝、8時過ぎには目が覚めたが、30分以上も布団の中で丸まっていた。
手のひらで頬を撫でると、肌荒れが顕著だった。
ベッドから抜け出し、部屋の暖房を入れてからお風呂場に行って蛇口をひねった。
今日は大晦日。
夜は実家に帰ってみんなで年越しをする予定だった。
今日は大掃除でもして過ごそうか。
身体も……心も重かったが、
何かしないとその重みでどこかに沈んでしまいそうだった。
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