新第６話【乾杯】

乾杯

掃除を始めて２時間が経ってた。

狭いアパートながら必死だったせいで体がくたくたになっていた。

体力の限界と時間を考えて、
そろそろ身支度にかかることにした。

時間短縮と夕飯への期待で、
遅い昼ご飯は卵とわかめしか入っていない質素なうどんを煮込んで食べた。

お昼を手早く食べると、たいした休憩もせずに、本日二回目の入浴に向かった。

シャワーだけでは身体が冷えるのでわざわざお湯を溜めた。

一仕事終えた後のお風呂は思ったよりも心地よく、
もう少しゆっくり入りところだったが、時間も気になり、
長湯にならないようにお風呂から上がった。

着替えを済まし、メイクをしようとメイク道具をこたつの上に広げた時には、健吾くんからの連絡はまだなかった。