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私はずっと……
純也さんを見れずに湯気ののぼるカップに視線を伏せていた。
「今まで何人かつき合ってみたけど、長続きしないんだ。わかってもらえるとは思わないけど、異性と付き合うことに『違和感』と『後悔』がつきまとうんだ」
……違和感と後悔。
その続きを聞くのが怖いのに、純也さんの言葉を止めることは出来なかった。
「今日はその違和感と後悔の正体を確かめたかったんだ」
……やめて。
「わかったよ。俺、鈴ちゃんのこと……いまだに引きずってるんだ」
……やめて。
「『もし、あの時自分の気持ちを打ち明けてれば』って。鈴ちゃん、あり得ないって思うかもしれないけど……」
やめて。
「俺、鈴ちゃんが好きみたいだ」
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