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「……純也さん、もう何年も経ってる。私もあの頃の私じゃないし、あの頃の気持ちのままでもないんです。きっと……久しぶりに会って懐かしかっただけですよ」
私は笑った。
笑って冷めたカフェオレを口に運んだ。
「昔を懐かしむ想いと人を好きになる感情は全く別だよ。俺だってそれくらいはわかってる。言い方が悪かったのかな。じゃあ、こう言えばいいのかな。
今日、大人になった鈴ちゃんに一目惚れしたよ」
純也さんも笑った。
笑って冷めてるコーヒーを一口飲んだ。
純也さんの言葉に、
普段なら笑って返せる自分が全く対処出来なかった。
繋ぐ言葉が見つからない私に純也さんの方が口を開いた。
「……桜井とは連絡取ってるんだ?」
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