夢か現実か、それとも過去か

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そのままもつれるように二人でこたつの横に倒れ込んだ。 室内の明るさに至近距離で目を合わすことも(はばか)られる。 「純也さん……電気……」 囁く私の言葉に、名残り惜しそうに一度私から離れて、純也さんが電気を消した。 その後に戻って来る純也さんは私を逃がさないとばかりに()くように私を抱きしめる。 まるで 私がどこかへ行ってしまうのを 恐れているみたいだった。
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