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その日、純也さんは私の部屋に泊まった。
ベッドの上ではこれからのことを遠慮がちに語り合った。
二人の付き合いは遠距離とは言わないまでも、
毎日会えるような距離でもない。
私は決してマメなタイプではないからその方が都合がいいとも思っていた。
来週は会えるとか会えないとか。
純也さんが来るとか、来ないとか。
その話はまた週末に確認しなければならないと思った。
夢ではないと思いつつ、
どこか現実味に欠けた現実に、
私はまだ困惑していた。
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