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翌日、純也さんと迎えた朝。
目覚めた後も布団の中で体を寄せ合っていた。
「よく眠れた?」
純也さんの言葉に私はあくびを噛み殺しながら涙目で頷いた。
「起きたくないなぁ」と、子供みたいにダダをこね、
彼は私を離そうとしなかった。
この日、
お昼には出ると言っていた純也さんは結局午後3時過ぎまで私の部屋にいた。
連絡を取り合うことを約束して私は彼を送り出した。
私も明日は仕事始めだ。
いつまでもだらだらしているわけにもいかないが、
寝不足気味の私は純也さんが帰るとすぐにこたつにもぐった。
夢か……現実か……
私はまだゆらゆらと揺れていた。
自分がどこにいるのかわからなくなって、
私は少し不安になった。
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