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その日の就寝前。
私はお気に入りだったスマホケースを外した。
ひとまわり小さくなったスマホを握りしめ、
メールのフォルダを表示させ、
純也さんとの連絡口に辿り着く。
私の指はやっぱり美和ちゃんのようには動かなかったが、
指先の問題ではなく、
私の気持ちに問題がありそうだと自覚していた。
**
今日も一日お疲れさま。
今週末も会えそう?
また連絡してね。
おやすみなさい。
**
出来あがった文章を読み返して、
最後に小さなハートマークを飾る。
もう一度それを見つめ直して、
送信した。
ちゃんと
好きにならなくちゃ。
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