夜明け

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私はバレンタインの出来事を、由奈にだけは報告した。 ** ちゃんと言えたよ。 ** 短い私の文章に、 由奈は純也さんと付き合うと報告した時と同じように返信してきた。 ** 了解。 ** たった一人にわかってもらえるだけで、私の心は軽くなり、安定した。 私はそれからしばらくの日々を静かに淡々と過ごした。 誘われた飲み会にも参加せず、 たいしたショッピングもしないで、 会社とアパートとの往復はするものの、 まるで自宅謹慎を言い渡されたような生活だった。 それは純也さんへの懺悔のつもりだったのかもしれない。
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