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「もしもし、鈴? 今日はもう仕事あがれるの?」
「うん、大丈夫だけど、どうしたの?」
「今日、実家に用があって帰ってるところなの。久しぶりに外で飲まない?」
「実家って……なら、ゆっくりすればいいじゃない。それに由奈飲めないでしょ?」
「いーの。いーの。今はどこ行ったってノンアルコールが充実してんだから。週の半ばで飲み屋に行くっていうのがいいんじゃない」
由奈にそう言われて、仕事帰りに由奈と外で会うことになった。
親友という存在を甘く見てはいけない。
由奈はほんの少し引きこもりがちだった私をどこかで見ていたかのようだった。
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