元親友の憎悪

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一面ガラスの窓から見える夜景はかなり綺麗で、目を奪われてしまった。 今までも夜景を見た事は何度もあったけれど、こんなに心に響いた夜景は初めて。 「気に入ったか?」 「ええ、とっても」 「お前も女なんだな」 「どういう意味よ」 「さばさばした性格だからな。身体付きは女でも中身は男かと」 「な、何言うのよ、こんな所で…」 「はは、悪い悪い」 今日の雷牙は良く笑う。 此処へ来た当時は笑顔なんて見た事なかったし、冗談さえほとんど言わなかったのに。 元彼の笑った顔が嬉しいだなんておかしいわよね。
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