芽生える嫉妬心

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雷牙の方へと振り向くと、財前程ではないけど左頬のみが腫れていた。 「…喧嘩したって本当?」 「…口の軽い奴だ」 「謝りに来てくれたわ。もうあんな事しないと約束してくれた」 「そうか」 貴方のお陰よ雷牙。もし、貴方が財前に言ってくれなかったらずっとズルズル関係が続いてたと思う。 貴方がそれを断ち切ってくれた。 「…それと、さっきは御免なさい。私、ついカッとなって」 「謝るのは俺の方だ。叩いたりして悪かった…」 雷牙はすっと手を伸ばすと、叩いた側の頬を優しく撫でた。
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