第2話

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子供の頃から何をやってもそこそこできる方だった。 勉強もスポーツも。 そこそこできる。 でも何をやってもそんなに満足感を得られることはなかった。 だれでも良いし、何でもいい。 そんな感じの中学生まではそんな生活だった。 そんな毎日の中で、漠然とした東京への憧れがあった。 私は、東京へ行けば変わることができる。 漠然とそう思っていた。 東京までの一時間半が長く感じた。 もう、戻ることはない。 そう思って上京した。
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