第2話

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その時ー 窓から流れこむ風が、彼女の柔らかそうな髪の毛を持ち上げた。 はらはらと顔にまとわり付く数本のそれを軽く手で払いながら視線をあげる。 約10メートル。 彼女との間にはそれだけの距離とたくさんの人がいたのに。 なぜだか、しっかりと視線がぶつかった。
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