そのくちびるから伝わるもの。

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  ゚・*:.。..。.:*・゚・*:.。..。.:*・゚  この間から、面会時間には立て続けに海棠の先生達が交代でやってきた。  期末の最中で午後には身体が空く先生が多いからか、こちらがちょっとうんざりしてしまうくらいだった。  陽香が来てくれている時だったら、かなり鬱陶しかったかも知れない。ある意味空気の読める人達かな……と思うけど。  それを思い返しながら、今日はちょっとゆっくりしていたいな……と考えながらうららかな陽射しを眺めていると、コンコンと軽くノックされた。 「どうぞ」  もう来そうな先生はいないはずだけど……と思っていると。  そっと姿を見せたのは、久遠寺菜々子だった。 .
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