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浅海さんは、怪我をした後は少しのことでも疲れるもんだな……と言いながら俺の部屋で少し休憩してから、夕方前には帰っていった。
浅海さんの言葉に同調するように、俺も身体の中に疲れが溜まっていくのを感じていた。
病院から自分の部屋に戻ってきただけなのに。
怪我人や病人にはちゃんと療養が必要なのだということを、身をもって痛感した。
多分、もう身体を動かしていいと言ったって、ここで本当に普通に日常生活に戻ってしまうと、その無理がずっと溜まっていくのだろう。
教師というのは殆ど立ち仕事だから、今年いっぱいはゆっくりしていた方がいいかな……と学校に出す診断書やら何やらを用意してくれた担当医の先生に感謝した。
陽香が来るまでに、まだ時間がある。
彼女の仕事が終わる時間にこのしんどさを感じていなければ、車を出して迎えに行きたいところだけど、情けないことにそれができるかどうか判らなかった。
ふうと深く息をついて、そのままベッドにもたれる。
ホットカーペットのふわふわとした暖かさが、眠気を誘った。
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