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「……だから余計怒ってたんだよ、お義兄さんは。何勝手に再会してるんだ、俺に何の断りもなく……って」
「そうだったんだ……」
すっかり小さくなってしまった仁志を見ながら、陽香は微笑みながら思った。
この手紙の後に桐谷流華と付き合ったことは、どうなの──? と。
いつかするかも知れない夫婦喧嘩の切り札にするんだ……と思いながら。
-fin-
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