祐二×麗香

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「……煽ってない。  ……誘惑してるの」 撫で回っていた指の動きが止まり、彼の瞳の真ん中にアタシが映った。 「アタシがアタシで居れる場所は  ユウの胸の中だけよ……」 ーーーこんな台詞 恥ずかし過ぎる。 身体の中の熱が、頬をも火照らせ 思わず視線を背らせた。 直面を避けるアタシの顎を掴んで、元の位置に戻される。 ジッと観察する様に見詰めた後、甘さの消えた声が落ちてきた。 「……熱、ある?」 「………………は?」 「………だって、身体も頭も、……熱いぞ?」 ーーー違うわよ! ……そう、怒鳴りそうになるのを グッと飲み込んだ。 「熱、あるわ」 云った瞬間、ユウの顔は一気に看護師へ切り替わる。 「っなんで云わなかったんだよ。  ……あぁ、俺がこんな事してっと、云い辛いか……。  わりぃ……、今薬持って来るから」 ,
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