祐二×麗香

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加湿器の音と 仕掛け合うリップ音が 木霊に感じる程、聴覚から刺激する。 アタシは耳が敏感だ。 啄む唇口から吐かれる吐息も 無音の言葉も アタシをどんどん敏感にさせる。 彼に唄わされる…… 彼にしかアタシを唄わせる事が出来ないように…… 彼の こんな眉間にシワを寄せ甘い刺激の波を堪える表情を 見るのも、ソレを与えるのも自分である事の優越感…… ベッドサイドの拙いランプ光が 冬だと忘れる程に 汗で妖艶に動く筋肉をテカらせた。 指を添わせ、その美しさに思わず溜め息…… ,
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